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ウミガメ類ストランディング調査の概要
ストランディング個体から学ぶこと
異臭を放ち、腐敗ガスで膨れ上がったストランディング(漂着)死体は、一般に「海岸に漂着した粗大ゴミ」として処理されることが多いようです。ストランディング死体を取り扱うには、関係機関への届出など煩雑な手続が必要な場合がありますが、それらを調査することでウミガメや海洋に関する様々な情報を得ることができます。死因や減少要因を知るためだけではなく、明らかになっていないウミガメの生態を解明するためにも貴重な資料となります。これまでの調査により、関東3県(茨城、千葉、神奈川)だけで年間約100頭のストランディングがあることが分かりました。これは日本全体のストランディング情報数の約3分の1に相当します。また、関東周辺に漂着するアカウミガメは、未成熟個体の割合が西日本に比べて高いことが判明してきました。日本沿岸でふ化したアカウミガメは、海流にのって太平洋を横断し、カリフォルニア半島の沖合いで成長した後、再び日本沿岸に戻ることが知られていますが、関東周辺はその玄関口であると推測されています。
主な調査手順
寄せられた情報をもとに速やかに現場に赴き、調査を実施しています。
 @漂着場所(GPS計測)や漂着状況の記載、種の判別
 A写真撮影:全身(背甲側・腹甲側)、各部拡大
 B外部形態の計測(直甲長、直甲幅)
 C外部所見の記載(標識や外傷などの有無)
 Dフジツボの採取(ハワイの研究者へサンプル提供)
 E開腹、筋肉及び前肢の除去
 FDNA分析用筋肉の採取
 G臓器摘出及び所見の記載
 H臓器重量の測定
 I性成熟度の判別
 J消化管内容物の採取及び同定
  (東京海洋大学ウミガメ研究会がサンプルを持ち帰り、同定作業を行う)
 K腸管長の測定
 L埋設
 M供養

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