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ウミガメ漂着を調べる

ストランディングとは?

ストランディングとは、本来海にいるはずの海凄哺乳類やウミガメ類が、生死を問わず海岸に打ち上がったり(座礁、漂着)、湾や河口、網に入り込むこと(迷入)を言います。 関東周辺におけるウミガメ類ストランディングの場合、海上で死亡した個体あるいは衰弱した個体が海岸に漂着することが多く、魚網などに入り込んだ場合は、 混獲という言葉を用いて区別しています。
ELNAでは、関東周辺におけるウミガメ類のストランディング調査を実施しています。2012年からは地球環境基金の助成を受けて、 関東沿岸域および東北沿岸域のウミガメ死亡漂着個体に蓄積する放射性物質(ヨウ素、セシウム)のモニタリング調査を実施しています。海岸に漂着したウミガメの死体を発見した場合は、 お手数ですが、こちらのフォームからご連絡ください。

ストランディング個体から学ぶこと

異臭を放ち、腐敗ガスで膨れ上がったストランディング(漂着)死体は、一般に「海岸に漂着した粗大ゴミ」として処理されることが多いようです。ストランディング死体を取り扱うには、関係機関への届出など煩雑な手続が必要な場合がありますが、それらを調査することでウミガメや海洋に関する様々な情報を得ることができます。死因や減少要因を知るためだけではなく、明らかになっていないウミガメの生態を解明するためにも貴重な資料となります。これまでの調査により、関東3県(茨城、千葉、神奈川)だけで年間約100頭のストランディングがあることが分かりました。これは日本全体のストランディング情報数の約3分の1に相当します。また、関東周辺に漂着するアカウミガメは、未成熟個体の割合が西日本に比べて高いことが判明してきました。日本沿岸でふ化したアカウミガメは、海流にのって太平洋を横断し、カリフォルニア半島の沖合いで成長した後、再び日本沿岸に戻ることが知られていますが、関東周辺はその玄関口であると推測されています。