ウミガメはビニール袋を食べて死んでいるの??調査でわかること

◆死体は語る・・・!ストランディング調査とは◆

まずは、基礎知識として、ストランディング調査についてご説明します。ストランディングとは、海に住む哺乳類やウミガメ類が、生死を問わず海岸に打ち上ったり、河口に迷い込むことを言います。関東の場合は、海上で死亡した個体が打ちあがることが多いです。

ELNAに情報が入ると、現場に向かってストランディング個体の調査を行います。甲羅の長さを測ったり、内臓の状態を調べたり。

ウミガメはまだまだ解明されていないことが多いので、ストランディング調査でウミガメに関する様々な情報を得ることができます。

 

◆ウミガメはプラスチック類を食べて死んでいるのか◆

ELNAのストランディング調査によると・・・

ウミガメがプラスチック類を食べて死ぬことはない!!のです。(ビニール袋は正確にはポリ袋のこと。ここでは、ポリ袋も含めプラスチック類とします)

摂取しても体外に排出されるので、喉や内臓に詰まって死ぬことはありません。ウミガメのお腹の中がプラスチック類で満杯だった・・・ということも過去に1、2件ありましたが、これは稀なケースです。

ただ、プラスチック類から有害物質が出ていてそれがウミガメに悪影響を及ぼすのでは?とも言われています。

直接の死因にならないとは言え、ウミガメがプラスチック類を摂取している状況は好ましくありません。

◆実際に調査に行って感じたこと◆

ストランディング調査に行って、胃や腸の内容物を調べてみると、7~8割のウミガメはプラスチック類を食べていることがわかります。

たいてい何か小さな人工物が混ざっています。

8月に茨城で調査したウミガメの胃や腸の中には、ゴム類が。

8月に千葉で調査したウミガメの胃や腸の中には、プラスチック類が。

以下、昔の調査での写真になりますが、よく見ると・・・日本語が!!

これも日本語。牛乳パックですね。うーん。。

プラスチック類を食べて死んでいるわけではない!けれども、人間の生活がこうして多くのウミガメに影響を与えています。

ELNAとして、今後もストランディング調査を続けていきますので、また何かあればお伝えしますね!(ウミガメの死因、減少原因に関しては様々ありますので、また別の機会にお伝えできればと思います。)

 

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