ウミガメ保全はなぜ必要か?

ウミガメ保全はなぜ必要か?

ウミガメは絶滅が危惧されている生き物です。
ウミガメが減ることによって、地球の生態系にどのような影響がでるのでしょうか?

実は、ウミガメは一億年以上も前から、海の健全な生態系維持に役立ってきました。
また、ウミガメが海岸で産卵することによって海の栄養が陸に運搬され、陸上の生態系にも貢献してきました。
しかしウミガメが人間活動により世界規模で大幅に減少し、今、これらの機能は十分に果たされなくなっています。ウミガメが減少するということは、ウミガメだけでなく、ウミガメから直接的・間接的に恩恵を受けている多種多様な生態系に悪影響を与えるということなのです。

【ウミガメが他の生態系に与えている影響 -解明されていること- 】

1. サンゴ礁生態系の多様性へ貢献

タイマイが主食としているカイメン(海綿)は毒を持つこととその構造上、他の多くの生き物は触れることができず、サンゴ礁生態系の生存競争で勝ち残り繁茂しやすい。タイマイが様々な種のカイメンを取り除くことにより、サンゴなど他の生物がサンゴ礁生態系の中で繁殖できるように手助けする役割がタイマイにはあります。
タイマイがもしいなくなれば、カイメンが占領してサンゴの生育を制限し、サンゴ礁生態系を大きく改変してしまいます。

2. 陸上の生態系に貢献


河川を通して陸から海に有機物や栄養塩が運ばれ、豊かな海を育む一方で、海洋で過ごした海鳥の糞やサケなどの遡河回遊が有機物を陸へ戻すといった循環が生態系を健全に保っています。ウミガメも産卵を通して、その循環の一つ、海から陸へ栄養を運ぶ役割を担っています。
ウミガメの産卵は砂浜でおこなわれ、1シーズンに約500個の卵を産みます(数は種による)。その卵は乾季には水分を、死亡卵は栄養(窒素、リン、カリウム)を植物に供給します。植物が育つことによってさまざまな生物が生息できるようになります。ウミガメ卵や生まれたての稚ガメは食べられることによって、その周辺に棲む沢山の生き物(トカゲ・ヘビ・トリ・サル・イノシシ・ネズミ・イヌ・ネコ・キツネ・アライグマ・カニ・アリ・甲虫・ウジなど)の糧となり、その糞もまた大地に栄養を与えます。

3. 食べ物として貢献


ウミガメは卵や稚ガメの時だけでなく成長段階に応じて様々な生き物の餌となります。一生涯を通じれば、昆虫類・爬虫類・哺乳類・甲殻類・魚類・鳥類と多種多様な生き物の栄養となります。また、ウミガメの行動範囲は広く、定住型と言われるタイマイでさえ最長6,100kmの移動記録があります。ウミガメは産卵地周辺だけでなく広範な地域の生態系に影響を与えています

その他。。。。
<工事中。今後更新していきます>