横浜事業所
常勤理事 菅沼 弘行 | |
大学を卒業して、秘めた夢を見ながらチャンスを伺っていた。その夢を現実にしたのが小笠原でアオウミガメの増殖を行っているという新聞記事である。その数日後には小笠原行の父島丸に飛び乗り、ウミガメの世界に飛び込む。 続きを読む
アルバイトをしながら、東京都小笠原水産センターで行っていたアオウミガメの人工ふ化放流事業を手伝う。1977年のことであった。その後、財団法人の管理する小笠原海洋センターの職員としてウミガメと戯れる。小笠原に22年住むが、小笠原海洋センターの事業とインドネシア事業の掛け持ちが難しくなり、 インドネシアのタイマイ保全にすべてをかけ、1997年に居場所を東京に移す。孤軍奮闘500以上の島々を駆け回り、インドネシアのタイマイを追いかけまわす。1999年からは、事務局長の田中と二人でインドネシアにどっぷりとつかるが、財団法人が解散し、二人でエルナを立ち上げる。 小笠原やインドネシア以外にも、パラオのタイマイ調査、キューバのタイマイ調査やベトナムのウミガメ調査などに関わった結果、現場のデータがいかに重要かを知る。自然の状態が絶滅危惧種を絶滅させない唯一の力であることを、データから教わった。人は決して自然をコントロールできないのである。これが、エルナの今の活動概念の根底になっている。これまでに、環境省の専門委員、日本ウミガメ協議会の副会長、国際ウミガメ学会の理事などを務め、 人と絶滅危惧種の狭間を力強く歩んでいる。 →会長のコラム「ウミガメの独り言」はこちら →会長メッセージはこちら ●IUCN・種の保存委員会ウミガメ専門委員(Hawksbill Task Forceメンバー) |
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所長 井ノ口 栄美 | |
大学在学中に、念願だったクジラ調査をボランティアで体験できるという機会に恵まれた。この小笠原でのボランティア経験にて、“興味あることはその世界に入って体感すべき”ということを学び、オーストラリアでの熱帯雨林フィールド調査や地域 続きを読む
の森づくり活動やインタープリター研修、生物調査、養鶏所の業務体験、環境アセスメント会社でのバイトなど自然に関わる活動を進んで体験した。 大学卒業後は、自然食品と健康食品販売の仕事へ就く。これは自分にとって大切な存在である“人”と“自然”の両方のテーマを包括しているからである。この時の販売や接客の経験が、海洋生物保全を支援する為のELNAショップや会員様のフォロー、イベント出展、会計、広報に生かせている。また、小さい頃からイラストを描くのが好きだった為、簡単なデザイン業務もこなす。 ウミガメについては小笠原でのボランティアを重ねるたびに愛着を持つようになった。と同時にウミガメを食として利用することも理解したく、解体現場への訪問やウミガメ料理も食べた。この経験とインドネシアでの経験、日本国内の漁村訪問や世界各国のデータ閲覧を通して、食としてのウミガメという見方も違和感なく受け入れられるようになった。 現在、絶滅危惧種のタイマイという種を救う為、アジア最大繁殖地であるインドネシアでの活動担当者として働いているが、 目標としては種を守るということだけでなく地域の人達が大切な資源として利用できるくらいまで回復させたいと思い、活動に精を出している。 ●IUCN・種の保存委員会ウミガメ専門委員 |
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スタッフ 岩井 千尋 | |
丸の内OL、子ども達に自然体験を提供する自然学校職員を経てELNAへ。小さいころからの夢であった野生生物の保全に関われる仕事とあって意気込んでいる。実際にリクガメを飼育したり、自他ともに認めるカメ好きであるが、ウミガメについてはまだまだ知識不足なので日々勉強中。横浜事業所では広報・事務を担当。たまにある調査補助、イベント出展がとても楽しい。 |
小笠原事業所
館山(千葉県)出張所
事務長兼任 田中 真一 | |
事務管理の統括のほか、千葉県南房総エリアにてウミガメの漂着・混獲調査を担当する。東京水産大学卒業、青年海外協力隊パナマ共和国OB。 |