タイマイ保全活動のお願い

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ELNAは、97年からインドネシアでタイマイ保全を継続してきました。
その活動の必要性をわかりやすく、できるだけ簡単にまとめました。ご支援いただければ幸いです。

◆タイマイ保全の必要性

・インドネシア(ELNA活動地)は、アジア最大のタイマイ繁殖地です
・タイマイは、絶滅危惧種の中でも危険度が高い「CR(絶滅寸前種)」に指定されている

Q.なぜ絶滅しそう? Q.なぜインドネシアで活動?…その理由を簡単な図にしました。

つまり、残り2割になってしまったタイマイの子孫が残らないのが現状であり、ELNAはこの部分に取り組んでいます。
インドネシアでは国の法律でウミガメ卵の採取は禁止されていますが、タイマイ産卵地を調査した結果、ほぼ全ての卵が根こそぎ盗られていました。

法律が守られない現状、そして誰も保護する人がいない状況の中、ELNAは卵の保護を始めたのです。

◆保全の手法としては

・卵の採取権を得て(産卵する島の借り上げなど)、卵を保護し、自然ふ化させています
・卵の保護監視役として、今まで卵採取をしていた人を雇用しました
・卵の監視員は、パトロールの他、産卵データの採取もしています

活動地には、定期的に現地カウンターパート(ウミガメNGO)やELNAスタッフが訪問し、ふ化率調査を実施することによって活動状況を管理・改善しています。

 

◆活動地の選定理由

タイマイ保全活動地は、インドネシアの中で産卵が最も多い8地域のうち4地域+1地域で活動をおこなっています。
(ELNAがほぼ全てのインドネシアの繁殖地を調査し、その結果で選定)
世界5大繁殖地の1つ、かつアジア最大の繁殖地であるインドネシア。その中でも産卵が多い場所なので、活動地としての重要さを分かっていただけるのではないでしょうか。

◆活動への不安

「重要な繁殖地で保護されている」と聞くと、少し安心してしまうかもしれません。しかし、活動をしている側からすると全然安心できません。
現在、インドネシアの状況としては
ELNA以外にタイマイの保護をしている、または種の保全に寄与できている活動をしている所はほぼ無いと言える状況です。
・そして、ELNAが保護している卵の数も十分とは言えません
例えば、2014年は全活動地で合計およそ35,000匹の子ガメを海に帰しました。が、このうちいったい何匹が成長して子孫を残すことができるのでしょうか!?
インドネシアの物価上昇が続いており、資金獲得に苦心する中、今後さらに経費・人件費がかかると予想されます。

◆今できること

ウミガメは世界各国で調査研究されていますが、まだまだ分かっていないことが多々あります。上記でウミガメの生残率に関して触れましたが、それも研究者によってまちまちでハッキリわかっていないません(解析方法や使用データが違うため)。
そのような現状の中でELNAが出来ることは、活動地で保全の成果を上げること、そして継続的にモニタリングすることによってその成果とタイマイの現状を把握していく事だと考えます。

活動の現場によって、ウミガメを取り巻く問題は様々です。なので現場で取得する生データが、今、一番信頼性が高いです。
生データをベースに、世界の研究結果やさまざまな情報を参考にヒントを得て、それをまた活動現場に活かす…それがELNAのやり方です。
活動現場が一番、色々なヒントを教えてくれますが、ヒントを得るためには現場での見る目を育てないと、気づくようにはなりません。時間がかかります。誰でも出来ることではありません。例えば、あなたが「ウミガメを救いたい」と思っていたとします。ウミガメの現場へ行くための何十年もの時間、お金、勉強時間を確保できるでしょうか?(出来る方は是非ELNAへ)
ELNAはそれが出来ます。

あなたの、「ウミガメを救いたい」という気持ちでELNAの活動を支援していただけないでしょうか?
ELNAの活動にご賛同いただき、資金的に援助していただける仲間を探しています。
ELNAの活動継続のため、是非、下記の支援プログラムにお申込み頂ければ幸いです。

◆タイマイ保全支援プログラム

現在、タイマイ保全活動の支援プログラムとして、”ウミガメ保護島のオーナー”を募集しています!
<詳細>
・毎月¥1,000~×1年間は継続(または12,000円/年)
・オーナー証(jpg画像)とあなたの区間での産卵状況を年2回ご報告します。
お申込み、詳しい詳細はコチラ

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