梅雨入りが始まり、ジメジメしてきました☔
皆様、いかがお過ごしでしょうか。
本日はウミガメの漂着個体の調査ってどんなことをしているの?ということを皆様に紹介しようと思います。
ウミガメの漂着って何?
私たちはウミガメの漂着のことを「ストランディング」と呼んでいます。
本来海で暮らす生物が、海岸に打ち上がったり、湾や河口に入り込んだりすることをいいます。関東周辺では、死亡した個体や衰弱した個体が海岸に漂着するケースが多く見られます。
横浜事務所では、神奈川県・千葉県・茨城県を中心に、漂着したウミガメの調査を行っています。また、オサガメやヒメウミガメなどの希少な種が漂着した場合には、地域を問わず全国各地へ調査に赴いています。
そのため、皆さまからお寄せいただく貴重な目撃情報は、ELNAの調査・研究活動を支える重要な情報源となっています。
☆調査手順・必要なもの
まず現地に着いたら必ずすることとして、漂着地の座標を調べます↑(写真右)なんかすごく調査してる風の機械ですよね(笑)
正確な漂着地の記録はデータとして必要な情報となってます。
(写真左)事務所には調査用に長靴を完備しております✨サイズは色々あるのでボランティアさんがいるときも貸出しています!
(写真右)調査用につかっている道具です。基本的にウミガメは大きいので解剖は普段私たちが家庭で使うような包丁で解剖しています。
(写真左・真ん中)これはウミガメを運んだりひっくり返したりする時に、体の一部にひっかけて使います💡
これがないと、ウミガメを運ぶとき大変です(笑)
(写真右)解剖する前に、まず個体の外観を記録します。ウミガメの大きさを測ったり、細かい外傷や生物の付着など細かく記載します。実はウミガメはまだわからないことが多く、こうやってELNAは個体一つ一つを細かく調査しているのです。
この一つ一つの積み重ねがやがて「知ること」に繋がると考えています💡✨
この時点で、調査や研究に活用できるサンプルについては採取を行います。そして専門の方に詳しく検査してもらったりもします。
↑これは巨大なノギス。ウミガメのサイズを測定する道具です。
近隣で漂着するウミガメの多くは、体は大きいですが、まだ成熟していない若い個体です。漂着した個体の記録を行った後、解剖調査を実施します。
解剖では、組織を採取し、研究機関へサンプルとして送っています。これらのサンプルは、DNA解析や年齢査定に活用され、そのウミガメがどこで生まれた個体なのか、何歳くらいなのかを知るための重要な手掛かりとなります。
また、胃や腸の内容物を調べることで、普段何を食べていたのか、海洋ごみなどの人工物を誤食していないかを確認します。さらに、各臓器の状態を詳しく調査することで、死因の特定にもつなげています。
一頭のウミガメから得られる情報は、ウミガメの生態だけでなく、海洋環境の現状を知るための貴重な手がかりとなるのです。
↑この人工物は1個体の体内からでたものです。この量は驚きました^^;
本日は横浜事務所の漂着調査について説明致しました。
私たちは、ただウミガメを解剖しているわけではありません。(ここ大切なので覚えて!笑)
そのウミガメがなぜ命を落としてしまったのか。どのような海で暮らしていたのか。何を食べ、どこからやって来たのか。
私たちは、小さな手がかりを一つひとつ集めながら、その命と向き合っています。
正直に言えば、調査という行為そのものは、技術や知識があれば個人でもできるのかもしれません。
しかし、ELNAが行う調査の価値は、単に現場で記録や採取をすることだけではありません。
漂着を見つけて連絡をくださる方々、調査に協力してくださる自治体や水族館、漁業関係者の皆さま、そしてサンプルの分析や研究を担う研究者など、多くの人々とのつながりによって成り立っています。
一人で完結する調査ではなく、さまざまな立場の人々が情報や知見を持ち寄ることで、初めて見えてくることがあります。
一つの命から得られる情報を未来へつなげています。
その命が教えてくれる海の変化や環境の課題、そして次の世代へ受け継ぐべき海の未来です。
だからこそ、ELNAの調査は多くの人々とともに成り立つ活動なのです。🙇
まだ入ったばかりの新米スタッフですが、語ってしまいました(笑)
ELNAに携わる人たち、クレイジーなほどに熱意がすごくて圧倒されている毎日です(笑)
正直、私自身ウミガメ単体が好き!というわけではないのですが、色んな表情をするウミガメの可愛さにはもちろん気付きつつ、ELNA職員の面白さ(クレイジーさ)をもっと知ってほしいー!と思っています。(笑)
また来週
あ、漂着を見つけたらELNAにすぐ連絡してくださいネ!!!!!
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