小笠原スタッフ、初めてのインドネシア出張!

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こんにちは!小笠原海洋センタースタッフの清水です。

2025年12月に初めてインドネシア出張に行ってきました!
今回はこの出張についてブログを書きたいと思います。

ELNAに入職して5年目、初めてのインドネシア出張。しかも海外に行くのは高校の修学旅行以来、10年以上ぶり。ちょっぴり緊張しながらの出張ですが、一緒に行く先輩がインドネシア語も堪能で慣れているので、甘える気満々で行かせていただきました!!!

今回の目的地はカリマンタン島の近くにある『プナンブン島』。日本から香港を経由し到着するジャカルタから、さらに国内線の飛行機を2本乗り継ぎ、そして3時間ほど車で移動し、最後に船で3時間かけて到着します。
インドネシアはバリ島などリゾート地としても知られますが、今回行く場所はそんなリゾート地から遠く離れた、電気も水道もWi-Fiもない無人島です。

プナンブン島は、ぐるっと一周歩いても10分以内、海抜2mもなさそうなほんの小さな島です。船から最初に見えたとき、先輩から「あれがプナンブン島だよ」と教えてもらったとき、思わず「あれ島ですか……?」と聞いてしまったほど。そんな小さな島ですが、タイマイとアオウミガメが産卵にやってきます。

右奥、遠くに見えるのがプナンブン島です

インドネシアにあるELNAのカウンターパート「YPLI」からジャマールさん、インドネシアの海洋漁業局からナシルさん、現地監視員のスハルさんとその娘さん、そしてELNAから私と先輩2人の総勢6名で3泊4日の調査を行いました。

カリマンタン島からの出発前には、海に雨雲がかかっているとのことで2時間ほどスハルさんのご自宅で雨宿りをさせていただき、プナンブン島についてからも1時間ほどで大雨に見舞われ、なかなかお天気に恵まれない初日となりました。島には以前建てた小屋があるのですが、中に入るとあまりに雨漏りの勢いが良く、思わず笑って雨漏りも動画に収めてしまいました。到着したばかりでソーラーパネルの充電もできていないので、暗い小屋の中、6人で雨漏りを避け小さく座って2時間ほど過ごすことになりましたが、飛び交うインドネシア語を聞きながら過ごす時間がなんだか心地よく、いい思い出になりました。

2日目以降は晴れ間もみえ、調査を開始しました。今回の調査では、スハルさんが発見し、目印をつけてある、すでに赤ちゃんガメが脱出(砂の中から出て海に向かうこと)を終えた産卵巣を掘っていく作業を行います。そうして、砂中に残された卵の殻をすべて丁寧に掘り出し、ふ化した数、残念ながら途中で死んでしまった数などを記録していきます。
インドネシア語での調査記録はなかなか難しいのですが、周りのみんなが私の拙いインドネシア語に付き合ってくれるので、なんとか調査スタッフとしての役割を果たすことができました。

小笠原では産卵が確認されていないタイマイの産卵巣は、掘っているだけで新鮮で楽しく感じられました。思い起こせば、小笠原での調査ではもっと難しく考え事ばかりしている気がして、初心に帰らせてくれるような調査時間でした。

日中の卵を掘り返す調査だけでなく、夜間には産卵にやってくるタイマイの調査も行いました。産卵にやってくるお母さんガメに番号付きの標識を装着させてもらい、お母さんガメの行動や産卵の間隔などの調査を行います。
日中の1日目はスハルさんと2人で暗闇の中パトロールをするも残念ながらタイマイには会えず。2日目にようやく出会うことができました。

個体識別用に撮影した横顔の写真

標識を付ける作業もやらせてもらったのですが、アオウミガメに比べるとタグをつける場所の厚みが薄く、標識はとても付けやすく感じました。また、アオウミガメよりも体重が軽く、お母さんガメの誘導やちょっとした保定はとてもしやすかったです。小笠原で普段出会うお母さんガメたちは、体重140㎏ほどあることもある超重量級なので、思わず「タイマイ軽い!うらやましい!」と言いながら保定をしていました。アオウミガメは重量級だからこそ、うまく誘導や保定ができた時の喜びもひとしおなのですが……

3日目には体調を崩してしまい少しお休みさせてもらったのですが、夕方にジャマールさんとスハルさんが取れたてのヤシの実を飲ませてくれました。小笠原にも同じヤシがあり、飲んだこともあるのですが、体調のせいなのか環境のせいなのか、小笠原のヤシより甘さがあり、とても美味しく感じました!!

寝込んでいたとは思えない笑顔ですね

ジュースとして飲み切った後は、内側の白い部分もフルーツとしてとても美味しくいただきました。天然採れたてのヤシの実をみんなで食べる時間はとても贅沢でした。
また、この日の夕方には調査中に外に出てきてしまったタイマイの赤ちゃんたちを放流しました。アオウミガメとはまた違うかわいさの赤ちゃんガメに思わずメロメロになってしまいました。

小さくてかわいい赤ちゃんガメ

足跡もなんだか感動的です

一目散に海を目指す赤ちゃんガメたちを見送っていると、またこの島に大人になって帰ってきてくれることを願わずにはいられません。そのために私たちELNAは活動しています。

4日目は朝に少しだけ調査をして、カリマンタン島へと戻ります。再びの3時間以上の船旅をなんとか乗り越え、車と飛行機を乗り継ぎジャカルタへと戻りました。

島にいる間、スハルさんの娘さんが料理を担当してくれていたのですが、毎日3食とても美味しく、食事で困ることはありませんでした。

ある日の昼食。ごはんと乾麺、クルプックです

炭水化物がメインの食事で、毎食軽いお煎餅のようなものがついてきます。このお煎餅はタピオカの原料で知られるキャッサバで出来たお煎餅で、クルプック(Kerupuk)といいます。日本人でいうところの「お新香」的な存在なのか、毎食出てきてご飯と一緒に食べます。少し味がついているので、私は食事の時以外にも、日本から持ち込んだ粉末のカフェオレを飲みながら、おやつとしても食べていました。

インドネシアで食べた中では、ジャカルタのスープ屋さんで食べたソト・アヤム(Soto Ayam)がお気に入りです。

30年以上前からELNAスタッフ御用達との噂があるお店でした

ソトはスープ、アヤムは鶏肉、という意味で、揚げた鶏肉が入ったスープに、お米を浸しながら食べる料理です。ニンニクがほどよく香るスープが美味しくて、気に入ってインドネシアのスーパーではソト・アヤムの素を買って帰りました!
ちなみに、スーパーではこういった料理の素(クッ〇ドゥ的なもの)をよく見かけたのですが……「さおり」「まさこ」と日本の女性の名前が。よく見ると味の素さんの商品でした!

「さおり」「まさこ」

祖母の名前が「まさこ」なので、家族へのお土産に購入。まさこの娘、私の母は大爆笑でした。

インドネシアで走っている車のほとんどが日本車だったり、ジャカルタを走る鉄道はJRの車両だったりと、至る所で日本を感じることができました。
海外で日本のものを見かけると、なんだかつい嬉しくなりますね。

インドネシア滞在最終日にはお休みをいただき、水族館へと行ってきました!
ウツボ好きにはたまらない、ウツボだらけの水槽も。眼福でした!

ウツボまみれ。最高です。

次にいつインドネシアに行けるか分かりませんが、せめてインドネシア語の単語学習くらいは続けようと思い、今でも時々アプリで勉強中です。引き続きインドネシアでのELNAとYPLIの活動ができるよう、ぜひ応援お願いいたします!

放流直前の赤ちゃんガメにお付き合いいただいた集合写真

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