2026年5月、現地パートナー団体の調査員がインドネシア・プスムット島を訪れ、約2週間にわたるウミガメの産卵調査と保全活動を行いました。
皆さまからのご支援によって継続できているこの活動では、現地スタッフと協力しながら、ウミガメたちが安心して産卵できる環境を守るための調査を実施しています。
今回の調査では、
✔ ふ化が終了した産卵巣を掘り返し、どれくらいの子ガメが無事にふ化できたのかを確認
✔ アオウミガメの親個体へのタグ付けおよび、サンプル採取
✔ 産卵浜の見回り(盗掘された巣の捜索・浸食)
を行いました。
調査を通じて、今後の保全活動に向けた新たな課題も見えてきました。
現在も続く問題と新たな問題
プスムット島では、残念ながら現在もウミガメの卵の盗掘が発生しております。2025年11月の記事にあるように、現地をよく知る身近な関係者が関わっている可能性も指摘されており保全活動の大きな課題は続いています。
また現地の市場でも依然としてウミガメの卵の販売がされており、盗掘された卵が流通してる可能性も懸念されています。
さらに、異常気象の影響により、産卵場の大部分が波によって浸食されました。
前回の報告よりも浸食の状況が深刻になりつつあります。
海岸が削られることで、ウミガメが産卵する場所そのものが失われたり、すでに産み落とされた産卵巣が波の影響を受けたりする可能性があります。これは今後の産卵環境に大きく影響する懸念点です。現地では、巣に影響がでている他、ココナッツの木、パンダン、ケタパン、ワル、ロゴロゴ、ババコアンの木が被害にあってます。
今回の活動成果
・巣の掘り返し調査では、アオウミガメとタイマイの巣を合わせて約700巣確認した。
・4頭のウミガメにタグ付けを行い、サンプル採取を行った
・覚書の締結の合意
ウミガメの卵の盗掘が続いていることを受けて、パートナー団体(YPLI)では、プスムット島での盗掘を防止するために、盗掘が確認された場合の対応やルールを定めた規則または覚書の策定を進め、現地のスッタフと締結しました。これは、現地スタッフが盗掘に関与していることが示唆されるため、盗掘を防止するための新しい策です。
この結果がどの程度現れているか、次回訪問時に確認する予定です。
ELNAは今後も現地スタッフや関係機関と協力しながら、プスムット島のウミガメとその産卵地を守るための活動を続けてまいります。
この活動はBillion Baby Turtles助成金、大成建設自然・歴史環境基金、およびタイマイサポーターの皆様からのご寄付により実施しました。
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