オサガメ調査に同行した学生さんからの感想

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8月下旬~9月上旬のオサガメの調査に同行した東京海洋大学のうみがめ研究会所属の角田久美子さんから調査の感想をいただきました。

今回、経験したことを学業でも活かしていただければ幸いです!

↑右後ろにいるのが角田さんです。

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今回私は、2017/08/22から9/6までインドネシアでのオサガメ調査に同行させてもらいました。そのうち10日間を海岸で過ごし、様々な調査を行う予定でしたが天候やハプニングに見舞われ思うように調査が進まないこともありました。しかし調査を通してたくさんの経験をすることができました。そこで今回は、インドネシアで調査をさせてもらって感じたことを主に二つ話したいと思います。

一つ目はオサガメに会えたということです。学部一年生の時から菅沼さんにオサガメに会いたいと言っていたことから今回調査に同行させていただき、オサガメの産卵だけでなく、孵化に失敗したオサガメを一定期間飼育することもできました。本物のオサガメは他のウミガメよりも大きく、また繊細で調査が大変だと感じました。しかし、オサガメを通してウミガメって単純に面白いと感じました。同じウミガメでありながら、種によって全く異なる形態だけでなく、行動も異なることでウミガメが歩んできた歴史を感じることができました。

二つ目は日本人以外と仕事をすることの難しさです。今まで私が当たり前だと思っていたことが通用しないということがほとんどで個人的に何度も嫌だなと思うことがありました。しかし、現地人マインドを持つことの大事さを教えていただき、また相手を理解しようと考え出した時から、相手だけでなく調査自体も楽しいと感じられるようになりました。理解することはできないけど、歩み寄ることはできるのだと実感することができたことが今回の調査で得られた大きな経験だと思います。

私は今回の調査に同行させて欲しいと言ったのにも関わらず、調査の辛さから何度も帰りたいと思うことがありました。しかし、調査に同行させていただいた菅沼さん、井ノ口さん、また現地スタッフのジャマールさん、ジョルダンさんのおかげで怪我なく、楽しく調査することができました。このような経験をさせてくださったみなさんにはとても感謝しています。本当にありがとうございました。

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