小笠原のアオウミガメの体内にいる寄生虫に関する論文

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小笠原では伝統漁法としてアオウミガメ漁があり、今もアオウミガメを食用にしています。飲食店に行くと、観光客の方でも食べることができます。(漁業規則で年間のアオウミガメの捕獲頭数は厳しく制限されています。また、卵の採取したり、卵を食べることは禁じられています。)

さて、ウミガメの体内には寄生虫がいることが知られています。しかし、アオウミガメを食べたことにより、寄生虫が人間にどういう影響を与えるかに関して、今まであまり調べられてきていませんでした。ただ、ずっと昔から、ウミガメを食べてきており、健康に影響を与えた事例は報告させていないので問題はないと考えられています。

今回は、小笠原のアオウミガメの体内にいる寄生虫を、遺伝子解析をして調査をしました。すると、様々な種類の寄生虫が見つかり、もしかしたら新種かもしれない?という寄生虫を発見しました。しかし、現段階では新種だと特定できておらず、本当に新種かどうかを調べるのには、また少し時間がかかりそうです。

ウミガメの寄生虫の遺伝子解析は進んでいないので、今回小笠原のアオウミガメの寄生虫の調査により、他地域のウミガメの寄生虫と比較をすることができます。今後進めていきたいと考えています。

〇小笠原諸島において成熟アオウミガメの膀胱から見つかった寄生虫「Pyelosomum cochlear

https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S1567134821002598?dgcid=coauthor

〇小笠原諸島において成熟アオウミガメの胆のうで見つかった寄生虫「Rhytidodoides sp.

https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S1383576921000957?dgcid=coauthor

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