終了報告「ELNAアクションミーティング2021」

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毎年開催している活動報告会、ELNAアクションミーティングを開催しました。21名の方にご参加いただきました。

タイトル:「スタッフ奮闘の日々をご報告」~あなたの寄付はこうして活かされている~

日時:2022年1月26日(水)19:00~20:20

講演内容(要約)

インドネシアでのオサガメ・タイマイの調査、保全活動(井ノ口)

インドネシアでの調査・保全活動は順調に進んでいます。現地インドネシアのカウンターパート団体のヤヤサンのスタッフも頑張ってくれています。スタッフの一人、エマちゃんは団体としては初めてアメリカの助成金を獲得することに成功しました。エマちゃんは今まで助成金申請を書いた経験がなく、申請を勧めてもあまり乗り気になってくれず苦労した井ノ口でしたが、エマちゃんも助成金を獲得したことで自信になっているようです!ビデオを使用して現地の様子も紹介しました。

小笠原でのアオウミガメ調査・保全活動(田中)

まずは小笠原ってどこにあるの?(本州から約1,000km)という話から始まり、アオウミガメの産卵調査、ふ化率調査のお話をしました。ボランティアさんの力もいただき、無事に調査を終えることができました。田中が出会ったウミガメ2021年個人的ベスト3の発表もありました。夏にP箱(ビール瓶を入れるプラスチック箱)に挟まった若いウミガメを救出、頭蓋骨が見えるほどの大けがを負っていましたが、何とか回復。最後は元気に海に帰っていきました。田中にとって心に残る出会いだったそうです。

関東のストランディング調査(岩井)

2021年は過去最高の192頭の現地解剖調査を実施しました。2021年は千葉県旭市でオサガメの漂着もあり、調査を実施することができたのは個人的に大ニュースでした。3年間地球環境基金さんからの助成金をいただき活動していましたが、その最後の年になりましたので、3年間でわかった、ウミガメと海洋ゴミの関係について話をしました。調査対象である関東の漂着個体、混獲個体、捕殺個体のうちゴミを食べていることを目視で確認できたのは約7割でした。助成金は終了してしまいますが、ゴミは私たち人間にとっても関わりのある問題ですので、引き続き調査をしていきたいと思います。

アオウミガメのメスは精子を体内で保存できる(北山)

アオウミガメのメスは精子を体内に保存できる!ということが研究でわかりました。どれぐらいの期間保存できるのかはわかっていません(推測ではひと夏ぐらい??)。これによりベストな時期に産卵を行うことができ、また、いろいろなオスウミガメのDNAを後生に残すことができるので、生物の多様性にも繋がります。これはウミガメの生存戦略なのでしょうか。なかなか面白いですね!

今後もオンライン講演は開催していきますので、ぜひ機会があればご参加ください。

アンケート(一部抜粋)

・ELNAさんがどのような活動をされているのかとても理解が深まりました。保護活動でのエピソードなどもおもしろかったです。

・可愛いだけじゃない生態を知れて面白かったです!

・先日テレビでヒメウミガメのアリバダを紹介する番組がありましたが、雄がいなくなるタイミング的に精子を貯蔵できるのかなという話をしていたので、とても腑に落ちました。スタッフの皆様もお元気そうで良かったです。

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