キマル島の近況(2020年)

Pocket

タイマイ保全活動地の一つ、キマル島での近況です。

新型コロナの影響などにより活動資金が厳しい状況となり、また、ELNAの活動地ではタイマイが順調に増えつつある傾向も鑑みて、2020年4月よりタイマイ卵保護システムの軌道修正をおこないました

具体的にキマル島での事例について述べると、キマル島には3つの大き目の海岸+1つの小さい海岸があるのですが、一番産卵が多い西側の海岸(上地図の①)のみを基本的に保護する方針に切り替えました。それに伴い、雇用する常駐スタッフを3人から2人に減らす体制に変更し、新体制の下で卵の保護監視・産卵モニタリング調査を継続しています。
常駐スタッフや地域住民に対して、ウミガメについての啓発や保全手法についても広めていく予定ですが、現地に行けない状況なのでこれについてはまだ実行できていません。

↓↓↓ 西海岸(①)での調査の様子はこちら ※過去に撮影したものです

★4月からの活動&産卵の状況

現地監視員のスタッフに、“給与が減るのでそれに伴い保護海岸を縮小する”という提案をしたのですが、給料が減るにも関わらず今まで通り全部の海岸を保護してくれるとのことで、今まで通り全海岸の保護&産卵モニタリング調査が継続されています。
常駐監視員から挙がってきたデータ(産卵の数)を見ると、今年は昨年と同程度のタイマイの産卵が確認されています(4-11月までで232巣。昨年の同期間は293巣、一昨年は416巣)
今までの産卵数の傾向を見ると、今年は産卵が多い年に当たるはずなのですが、若干少ないです。
この少なさは、本当にこれしか産卵していないのか、はたまた産卵を数える担当スタッフが2019年から新しい人になったため巣を探し切れていないためなのか、現地に行って確認ができない状況なので理由はまだ分からないです。(当初は2020年の春に訪問する予定でしたが、新型コロナの影響で渡航できず、インドネシア国内でも制限があるので首都にいるインドネシア人調査員もキマル島に確認にいけない状況が2020年12月現在も続いています)
少なくとも232巣は産卵があったことが分かり、この数は例年の傾向から見ると少なめではありますが、落胆するほどの数値ではなく、まずまずの産卵状況です。

★喜ばしい近況

インドネシアでのタイマイ卵保護は何から保護しているかというと、”人による盗掘”から守っています。
近況で喜ばしいことは、人による盗掘が増えいないことです(※例年通り多少(10巣以内)は盗掘が見られています)。保全体制が変わることによって、監視力が弱まる恐れがありましたが、今のところは大きな悪影響は無さそうです。

★今後の活動について

活動を継続する上で今一番大きな課題は、活動資金の確保です。今年は昨年に引き続きSEE TURTLESさん(アメリカのウミガメ保護団体)から助成をいただくことができました。来年も助成獲得に挑戦しますが、まだ分かりませんし、全体の活動資金を賄えているわけではありません。
今年からタイマイ保全サポーターという、一般の方からのご寄付の募集を始めました。こちらのご寄付は、キマル島に関わらずタイマイ保全活動を支える活動資金源となっています。こちらの支援金も早速活用させていただいております。
サポートいただいている皆様には心より感謝申し上げます。
タイマイ保全活動は、新体制の元で今のところは大きな問題なく遂行できています。インドネシアは東南アジアの中でも一番新型コロナの状況が思わしくなく、なかなか現地調査に行ける状況にならないですが、引き続き現地の情報を収集しつつ、パートナー団体の指導もしつつ、この状況下でできる事を随時進めていきます。
一人でも多くの方からの活動支援・サポートをお待ちしております。

↓↓↓2020年11月に現地から届いた報告

2020年の活動報告です。
キマル島での保護状況は良いです。監視員は2019年から変わっていないです。問題は稀に漁師にウミガメ卵をとられることです。

タイマイ保全サポーターのお申込みはこちらから クレジット決済などご利用いただけます

最後に現地調査に行けたのは2019年9月です

関連記事

  1. タイマイ保護島~セガマ島での活動報告2017-2019年
  2. タイマイ保全活動@プナンブン島の近況
  3. 【動画】ウミガメ保全って何するの?①ふ化後調査
  4. 井ノ口が、昨日、デビューしました
  5. セガマ・ブサール島での活動報告
  6. 2016年タイマイ卵保護のご報告
  7. セガマ・クチル島に行ってきました
  8. 〈続報〉インドネシア保護島のスタッフ小屋~動画でご報告
PAGE TOP