ウミガメ保全や調査手法の研修をしました

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ELNAが持っているウミガメ保全や調査手法の知見を、 インドネシアの 他団体/組織にも共有する活動をしています。
知見を共有することで、他地域のウミガメ保全にも貢献すること(できれば他地域の個体群も増やしたい!)を目標に、実施しています。

この活動は、インドネシアの現地パートナー団体YPLIと協力して一緒にすすめています。

その活動として、ジャカルタ沖にあるサビラ島でウミガメ保護活動をしているスタッフを2名、ELNA&YPLIのタイマイ保全活動地であるセガマ・ブサール島へ招待し、約2週間の研修をおこないました。

研修2名(右から2-3番目の方々)、YPLIスタッフ、島に常駐している監視スタッフ、調査補助ボランティアさん

研修内容

主に参加してもらった調査内容は、①夜間パトロールと、②ふ化後調査です。

① 夜間パトロール
 これは、産卵上陸した母ガメに標識を装着して放流する調査です。
 海岸を歩いて上陸している母ガメを探し、産卵するまで待って、大きさを測ったり標識を装着します。

 
 測り方や装着の仕方だけでなく、カメの見つけ方(足跡を見つける)、産卵開始や産卵の妨げにならない段階を見極める能力、カメの扱いも勉強する必要があります。
 

横幅計測。明るい時間の産卵は調査しやすいです^^

サビラ島スタッフ(研修生)が標識を付けている所

研修参加された方々のフィールドである サビラ島 では、ウミガメの産卵がそもそもあまり多くなく、まず現状を調べるためにサビラ島での標識放流に協力することにしました。ただYPLIスタッフがサビラ島に常駐するにはお金もかかり現実的でないので、現地のスタッフさんが勉強してできるようになってもらう必要があります。

天候があまりよくなく、頻繁に雨も降ったようですが、セガマ・ブサール島の常駐監視員も協力してくれ、
全部で8頭ほど、経験してもらうことができました。

②ふ化後調査
 これは、ふ化した後の巣を掘る調査です。ウミガメの巣から何匹の赤ちゃんガメが海に旅立ったのか、なぜ死亡したのか原因とその割合いといった、成果や現状を把握するという大事な調査です。

ふ化後調査の様子。棒が立っている場所が、ウミガメの巣がある場所。

出てきた殻を、ふ化殻や食べられた動物ごとに仕分けして記録します

たまに稚ガメが出てくることも。みんな嬉しそう^^

掘って、掘って、、、、2,000巣くらい掘りました。いや、スゴイ量を体験してもらうことができました。
さすが、国内最大級規模の産卵を誇るセガマ・ブサール島です^^;

その他の出来事

(光の影響で)迷子になっていた赤ちゃんガメを海に放流しました

爆弾漁の被害を受けて死亡したと思われるカメを3頭見ました。
残念ではありますが、このような現状を知ることも大事なことです

ボランティアさん、魚を釣ったのか・・・もらったのかな?ココヤシも美味しかったようです^^

研修を受けて・・・感想

〜干渉することなく自然な活動を行ってきたYPLIの活動に参加できて嬉しいです。孵卵も稚ガメも自然のままでした。孵化したばかりの子ガメが海へ行く様子は、成長したら自分が孵化した場所に戻ってくることを目指して、外洋に出ていくように見えました。

〜母亀への標識付けプログラムがあって、産卵の間隔や産卵場所の選択について学べたことが、とても参考になった。

〜ウミガメの保全や管理について正しいシステムを学び、理解することができた。卵の移植や子ガメの放流や、水循環システムの無いコンテナ内での飼育など、これまでのやり方が間違っていることを理解できました。

〜数日間、セガマ島に参加したことで、多くの稚ガメや産卵ガメを簡単に見ることができました。 将来的には、サビラ島でのカメの保護活動が、卵の移植をしたりせず、自然孵化で行われるようになることを望みます。

※この活動は地球環境日本基金の助成金を得て実施できました。ありがとうございます

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