セガマ・ブサール島での活動報告

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セガマ・ブサール島はタイマイ活動地の中で一番古く、かつ一番産卵が多い島です。
その島に調査に行ってきました。
ご支援者の皆様に、ザックリした出張報告をお伝えします。内部用の報告を使用しているため丁寧語じゃないです。ご了承ください。

トカゲ食害の防止策開始

(今回一番の目的である)産卵巣に海水をかけるトカゲ防止策を始めた。
(キマル島で効果が出ている砂や石があまり無いため、新たな試み)

◆効果について
滞在中に海水をかけた巣が1巣トカゲに掘り返された。
雨が多く、効果が分かりにくい。今後6月以降の乾季において再度確認する。

トカゲに食べられた卵

ふか率調査を実施

今回驚いたのは、産卵巣数の密度が高いのに、他のカメに掘り出されずに卵が残っている巣が多かったこと。
(写真下:棒が立ってるところ全部巣。卵もちゃんとありました!)


サージさん提供の番号札が大活躍 産卵が多いため500番まで×2セットじゃ足りない

◆ふ化率調査の達成度
今回、予想と反して5月も大雨がしばしば降ってくること、巣内の卵がきちんと残っていたため予定の産卵巣数を全部調査できなかった(予定の3分の2程度)。
こうならないようにヤヤサン(カウンターパート)に予定表を事前に送って意見を求めていたのだが、意図が伝わっていなかった。改めて予定表を事前に送る意図を伝えた。

セガマ・ブサール島の活動状況

ヌシがいるときは特に活動状況が良い(3〜4ヶ月ごとに交代)。他のスタッフが常駐している時の活動状況は普通である(悪くはない。だが時々カメ卵を健康のために少量食べているようだ)。

新しい区間番号を取り付けるヌシ

海岸清掃の効果

前回2月に、流木や倒木の除去をした(卵の水没を避けてカメが奥まであがれるように)。今回その効果について現場の状況を見たところ、見事に奥の方に上がったようだ。しかし、4〜5月の新しい産卵は奥に上がれるのに下方で産卵していた。

ふさがれていた場所を除去した結果、奥に産卵(棒立っている所)

◆海岸清掃の効果まとめ
・産卵ピーク時の産卵場所を確保できた(ただし1月は高波らしく奥の方でも波かぶっていた)
・稚ガメがスムーズに入海できる(障害物が少ない)。海岸での稚ガメ死亡率を減らす効果が多少はありそうだ(ただし重要度は低い)。
関連して、ふ化率調査後の巣穴は稚ガメが落ちたりするので落ちても這い上がれる程度に埋めるようにする。

おまけ

ゴミの漂着がすごい。最近人気のプラコップ入りの水が多い

稚ガメがわさわさふ化していた

常駐スタッフの日々の仕事ぶりも確認して一安心

セガマ・ブサール島の活動は、島オーナーの皆さま賛助会員の皆さま、ご寄付、ご支援いただいている方々のご支援で活動できています。博多から匿名寄付してくださる方も、いつもありがとうございます。ここでの活動は正直、素晴らしいです。継続したいので、引き続きご支援よろしくお願い致します。

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  1. 2017年 7月 06日
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