【初】ヒメウミガメが漂着しました

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千葉県でヒメウミガメが死亡漂着しました。
この種類は日本で漂着しないことはないんですが、とても珍しく、どのくらい珍しいかと言うと
ELNAでは15年ほど前から関東に死亡して打ちあがったウミガメの調査を1,600頭ほど実施してきましたが、ヒメウミガメの調査は初めて!なくらい珍しいです。


コチラが今回漂着したヒメウミガメ。甲羅の真ん中が盛り上がったこの形がヒメの特徴です!

オスの未成熟個体であることや甲殻類を捕食していたこと、死亡直前はほとんど捕食していなかったことが分かりました。
死因は残念ながら、分かりません(漂着ウミガメの死因解明のため病理検査も始めましたが、腐敗もありなかなか難しい状況です)。
※ヒメウミガメの調査には許可が要ります。

ELNAのオサガメ活動地(=インドネシア西パプア州)はヒメウミガメの産卵地でもあるので、生きているお母さんガメや生存or死亡している赤ちゃんガメを見ることはありますが、大きめ個体をじっくり観察できる機会はありません。
※この写真はインドネシアで撮影

今回の調査でヒメを観察してみたところ
ウロコの質感や手足の厚みなど、他のウミガメとは違うところが何か所か確認できました。
ウロコの厚みもヒメウミガメは非常に薄っぺらくて他のウミガメと全然違います。アカウミガメと似ている部分があると推測していましたが、ウロコはアカの方がザラザラしていて、ヒメの方が付着物が付きにくい仕様になっていました。
”違い”があるということは、生態や生存戦略に違いがあるということで、”戦略”を知ることは生物を絶滅させないためにキーとなります。生き残る為に培ってきた戦略を妨げてしまうと、その種はいなくなってしまうかもしれないからです。ウミガメを絶滅させない!そのためには生態や生存戦略を知ることが大事です!

ELNAは現場で直接見て調査することを大事にしてきました。
今回の調査でも、直接自分の目で見て触ることによってしか分からないものが得られました。
小さい経験を積み重ねつつ、今後のウミガメ保全活動に役立てていきます。