ウミガメの漂着場所が一目瞭然!カメマップ公開しています

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6月に入り、ウミガメ類の死亡漂着や混獲が増えてきました(特に千葉!)。館山出張所スタッフは日々大忙しです。
今年からELNA調査済みの漂着情報の一部をマッピングサイトで公開しております!

コチラがカメマップ→KAMEST

ウミガメの種類や大きさ、雌雄、漂着日などは当面は非公開といたします。あくまで位置が分かるサイトです、ウミガメの死体の写真はありませんので、ご安心くださいね。

◆最近の漂着個体の調査(ストランディング調査)

先週は神奈川県横須賀市に調査に行きました!

ウミガメの大きさ、外傷はないかなどを記録し、内臓も調べていきます。胃や腸を調べると、どんなものを食べているのか分かります。今回調査したウミガメもゴミを食べていました。ただし、ゴミに関しては、直接の死因にはなっていません!(とは言え、ゴミを食べてしまっているという事実はもちろん良くないことです!)

ポテトチップス・・・と書かれています。日本語ですね!

調べるのはゴミだけではありません。若いウミガメの漂着が多い=関東近辺には若いウミガメが多い、などウミガメの生態も分かってきます。
浜辺で調査をしていると、「なんで死んだのですか??」と聞かれることがあるのですが、死因を特定するのは・・・とても難しいです!
ですので、最近は、個体の一部ではありますが、ウミガメの状態が詳しく分かる病理検査も行っています。病理検査により、ウミガメ健康だったか?何か病気などがあったのか?などが分かるようになります。

◆生きて打ちあがるウミガメもいる!

漂着したウミガメは、残念なことに、死んだ状態で砂浜や岩礁に打ち上げられます。

しかし、昨年は、生きた子ガメが江の島に漂着し、海に帰って行きました。これは1000件に1件ぐらいのかなりレアなケース!

フジツボだらけでかなり弱っていましたが、江の島水族館で介抱され、放流されるときはすっかり元気に!目がクリクリした美人さんでした。

(あの時の子ガメ・・・元気にしているとイイナ♪)

このカメマップで、こんなところに打ちあがるんだ!と少しでも興味を持っていただければ幸いです。

 

ウミガメの漂着がありましたら、ELNAまでご連絡くださいませ!

 

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